「ササキミチコの簡単コンポスト」はこちら!

  「はなまるマーケット」でも紹介された話題の土壌混合法のご案内   追加:H21/2009/10/14
     生ゴミからの土作り
     生ゴミを土に変えて翠や花を一杯に

        上記の問合せ先は次の通りです
        旭区役所地域振興課  資源化推進担当  鈴木 富 係長
           区役所住所 〒241-0022  旭区鶴ヶ峰1-4-12 tel 045-954-6096
                      相鉄線 鶴ヶ峰駅下車 徒歩5分
           実演実施日 毎月 第2と第4の金曜日 区役所入り口 ロビー
                    午前10〜12時 区内外を問わず参加自由 申し込み不用
                    (ただし10月はロビーが補選の期日前投票会場になるため休みます)
           実演する人   錦織順子(п@045-953-7606) 他メンバー

  切り返しの重労働がラクラク!    追加:H21/2009/9/11
     腐葉土・落葉堆肥づくりの省力化ができるなんでも回収ネット方式のご案内


[ 野菜くずコンポストとは?]
「野菜くずコンポスト」とは、野菜くずやお茶がらなどの植物系生ごみを、土の力を借りて堆肥にしたもののことです。
さて、この野菜コンポストを野菜や花を育てるために使うと効果はあるのでしょうか?実験してみました。(2002年1月の実験)

コンポスト
1 写真上部:痛んだ土と腐葉土のほかに、野菜コンポストを1/3量加えたもの(丸型、角型各1鉢ずつ)
2 写真下部:痛んだ土に腐葉土だけを加えたもの(同上)
3 それぞれのプランターにラディッシュの種を等分したものを撒き、1ヶ月半後に撮影。

実験の結果、野菜くずコンポストを加えた鉢(上側の丸型、角型共)の方が多く発芽して勢いも良いので、
野菜くずとお茶がらの堆肥としての効果は明らかです。

[ 野菜くずコンポストからはじめよう ]
「生ごみコンポスト」を始めてはみたものの、辞めてしまった人のほとんどが、悪臭やうじ虫の発生をその理由に挙げています。
一般に魚や肉、おかずの残りをコンポスト容器に入れる量が多くなればなるほど、悪臭やうじ虫が発生する可能性は高くなります。
そこで、こうした方におすすめしたいのが野菜くずコンポスト。野菜くずコンポストは、野菜くずとお茶がらだけをコンポストの材料にして、
動物系生ごみや味つきのおかずは除くので、コンポストの基本的なポイントさえ守れば、悪臭やうじ虫の発生から開放されるのです。

また、ごみの減量効果からみても、生ごみの全てを堆肥化しようとして、悪臭やうじ虫の発生で生ごみコンポストを辞めてしまうより、
生ごみの7〜8割を占める野菜くずとお茶がらに限定したコンポストを長続きさせる方が、はるかに優れていることになります。
では、ベランダや小さな庭先でもできる、ダンボール箱を使った野菜くずコンポストの作り方を紹介しましょう。

[ 野菜くずコンポストの作り方 ]

■用意するもの
・ ハサミ、スーパーのレジ袋
・ ポリ袋(箱をすっぽり覆うぐらいの大きさ、ごみ回収袋が便利)
・ カゴ(プラスチック製、A3サイズ以上の整理カゴ *1):5個
・ ダンボール箱 a コンポスト箱(カゴの中に置ける大きさのもの):4箱
         b 堆肥保存箱 (大きめが良い)        :1箱
堆肥化するまでに約1ヶ月が必要なので、1週間で1箱を使う場合なら、
箱の数は予備を含めて5箱が必要。
・ 古タオル:コンポスト箱の数の2倍
 箱の隙間から中味がこぼれ落ちないためと、コバエの侵入防止のために使う
・ 土: 野菜くずとお茶がらを合わせた量の倍程度
(使用後の土でも良いが、土があまり痛んでいると堆肥化しにくいので、
その場合は腐葉土を少し加える)

■手順
1 カゴの中にタオルを敷き、その上に箱をおき、箱の中に乾いた土を少量入れる。
2 お茶がらはよく絞る。野菜くずは濡れないようにしておき、ハサミで小さく切る。
(大きさの目安は500円玉ぐらい。小さく切るほど堆肥化が早い。ハサミを使うと400グラムの野菜くずを切るのに2分もかからない。
ハサミで切れないものは取り除く)
3 野菜くずとお茶がら(a)、aと同量程度の土(b)をスーパーのレジ袋に入れて、袋内でよく混ぜ、混ぜたもの(c)を箱に入れる。cの上に残りの土をかけて箱を閉じる。
4 箱の高さの6割ぐらいまでを限度として、2〜3をくりかえす。
(投入時に箱の底が濡れているようなら、箱の上にもカゴを被せて、カゴごと天地がえをする。カゴを使うことで箱が型崩れしにくくなる)
5 投入終了後、土に還るまでの約1カ月間は週1回程度ようすをみる。白いカビが出てくるのは、堆肥化が進んでいる良い証拠。箱底が濡れているようなら天地がえをする(4 参照)。土に還っていれば、日に干して使う。
(花を植え終えたあとの土を合わせて使う時は、この土も一緒に干す)


[ 投入後のポイントと対策 ]
1 水分調整
野菜も土も乾き気味の場合は、不足する水分を補ってほどよい保湿状態(手で触った時にパサパサしない程度)にする。また、日当たりが強すぎて中味が乾いてしまうようなら、ポリ袋で覆っておく。
2 日当たりの確保
棚式にすると箱の上げ下ろしがラクになるが、この棚を移動式にすると、太陽の動きに合わせて棚をラクに移動できるので、日当たり時間を長く確保することができる。
3 通気性の確保と雨対策
箱が雨などに濡れると型崩れの原因となるだけでなく、中身が水分過剰(ベットリした感じ)になって通気性が悪くなる。雨避けにはポリ袋などをかぶせて箱が濡れないようにする。


上段:投入中の箱、下段:天地がえする時のカゴの使い方
バスタオル(紺色)を下ろすと、棚全体を覆うカバーになる。
中段:ダンボール箱がない時は古シーツを横長の袋に縫ったものを使っている。
袋のサイズはカゴを覆う大きさ、縫糸はポリエステル系を使い、
木綿糸は水分で破れ易いので使わない。

[ 動物系生ごみとおかずの処分品 ]
動物系生ごみ(新鮮なうちに)と、おかずの処分品は、ポリ袋に入れて密封して、冷凍庫の隅にブックエンド(※2)などで専用コーナーを設けて冷凍しておけば、匂わないので週一回程度のゴミ出しで間に合います。
おかずの残りは、捨てないように心がけていると、生ごみ全体の1割もなく、動物系生ごみと合わせても2割以下(3人家族で1ヶ月2キロ程度 ※3)です。この2割を思い切って行政処分に回すことで、悪臭やうじ虫の発生から開放されます。
※1、2 カゴとブックエンドは100円ショップで購入したもの
※3   数字は個人的な調査にもとづいたもの

[ 野菜くずの成分と不足する栄養素 ]
野菜くずの主成分はカリ、お茶がらの成分は主に窒素。これらの成分を堆肥にして再び命あるものの栄養に!
植物系堆肥は、種や芽の段階から使っても、動物系堆肥のように根腐れを起こさないのが特徴。穏やかながら持続的な効果を発揮してくれます(ただし、コンポスト土には保水性があるので、サボテン類など乾燥土を好むものには使わない)。
不足する栄養素は、成長に合わせて補給すれば済みます。最近は、鶏糞と米ぬか、油かすと米ぬかなどを合わせた固形肥料が市販されているので、こうした天然系の肥料を利用しましょう。初めから動物系生ごみを入れたコンポストを使って根ぐされさせてしまうより、植物の成長段階に応じて市販の肥料を加えるほうが、効率的なガーデニングができます。


[ 野菜くずコンポストで緑の国日本へ ]
日本では2001年から「食品リサイクル法」による事業系生ごみの資源化に取り組み始めましたが、
事業系生ごみに関する国の資源化目標値は2005年までに20%です。
一方、一般家庭では生ごみのほぼ8割が野菜くずとお茶がら。野菜くずの一部硬いものを除いたとしても、全国の家庭で野菜くずコンポストを生かすようになれば、家庭系生ごみの資源化は70%にはなります。
事業系生ごみの資源化には、たくさんの人件費と運搬費、それに多大なエネルギーが必要ですが、家庭でできる野菜くずコンポストなら費用は激安、使用エネルギーもゼロです。
失敗のない野菜くずコンポストでガーデニングを楽しみながら、「ダイオキシン大国日本」を返上して「緑の国日本」にしませんか!



コンポストで育てた植物達です。

コンポストで育てた植物達

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「ササキミチコの簡単コンポスト」・・・ 誰にでもできる簡単コンポスト

〈2005年6月18日更新〉

 ごみを減らすにはなんたってコンポスト。庭がなくても平気。集合住宅のベランダ、オフィスの給湯室で。
  いつでもどこでもコンポスト。誰にでもできる簡単コンポストをご紹介します。

バケツコンポスト −茶殻など少しか生ごみを出さない場合。シングルのあなたに

・ 古バケツに土を入れる。落ち葉混じりの土がいい。
・ 土が得られなければ園芸店の腐葉土を使う。
・ 生ごみに土をまぶすように入れ埋める。
・ バケツは二つ用意して交互に使うといい。
・ あるていど生ごみが入ったら、一月ほど寝かせておく。
・ 土化したコンポストは、生ごみにかける土として使う。

ダンボールコンポスト −かなり生ごみを出す場合(神戸市 香嶋正忠さん考案)

・ 厚めのしっかりしたダンボール箱と台を用意。日光、風の当たるベランダに向く。
・ 箱の底にポリシートを敷き、腐葉土を30センチ以上入れる。
・ まず中央をくぼませ、生ごみを1キロほど入れ、鶏糞、米ぬかを振り、土をかける。
・ 場所をかえて生ごみを入れていく。夏季は一週間くらいでほぼ形がなくなる。
・ コーヒーフィルターや皿を拭いた紙なども炭素率を高めるので入れてよい。
・ 雨風の時は畳んだダンボール箱で屋根にし、重しを乗せる。ぬれても乾燥は早い。 
・ 箱の上面に網戸ネットか布を乗せ、虫除けにするとよい。
・ 箱がいっぱいになったら、一月ほど寝かせておく。できたコンポストはさらさら。
・ かなり肥厚性が高いので、土と半々に混ぜて使う。
・ 米ぬか、鶏糞を振らないで混ぜていく場合、温度があまり上がらず、分解も遅いがコンポスト化する。
  冬季、分解が遅く生ごみの形が無くならないで残りいっぱいになったなら、上の部分から別の箱に移す。
  底のさらさらの土状コンポストを上に乗せて寝かせておく。

                        
地上式コンポスト −大型バケツを逆さにしたようなポリ容器。たいていの人がめげるあれ。でもちょっとした工夫でOK。

・ 生ごみを投入したら上に土や土付き草、刈った芝、落ち葉などをかける。この時棒や鎌で混ぜて空気を入れると良い。
  横浜市が各区の環境事業所を通じて貸し出している剪定枝チップ機で作る樹木チップをまぜるのも良い。
・ 天気のよい日は蓋をとり、ネットか布をかけて水分を蒸発させる。このタイプはコンポスト内に水分がたまりやすく、
  悪臭や幼虫が発生しやすい。幼虫は分解者と思ってつきあう覚悟を。堆肥によくいるワラジムシと呼ばれる幼虫は
  アメリカミズアブで悪さはしない。
・ いっぱいになったら寝かしておき、嵩がへったらまた上にのせる。容器を上に少し持ち上げられたら、下部の土化
  下部分を掻きだす。容器はもう一つ用意し、交互に使うと良い。

木枠コンポスト −庭に一隅におすすめ。近所の公園や学校でぜひ!

・ 杭を打ち、三方を板で囲む。一方は板を持ち上げられるようにすると、取り出す のに具合が良い。真ん中に仕切りをする。
・ 枯葉、草、チップなど庭ごみを入れる。仕切りの一方の枯葉の間に生ごみを入れ込み、混ぜ合わす。生ごみが表面にでなければ、
  小さい羽虫くらいしか付かず臭わない。いっぱいになったら寝かしておき、片方に移る。地下水を汚さないよう、少し離れたところに
  植栽をする。

野積みコンポスト −あるいは穴を掘って。もっともシンプルかつナチュラル

・ 庭や畑の一隅に、草や枯葉、剪定枝、樹木チップなどを積み上げ、間に生ごみを入れ込む。ミミズやコオロギなどが盛大に
  食べるので分解は早い。川や地下水に養分が流れ込み、汚染を招かないよう周辺に植栽を。

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誰でも意欲さえあれば、すぐに始められる簡単コンポストをいくつかご紹介しました。
わたくし自称コンポストおばさん、ササキミチコです。
ご質問があれば佐々木へおたずねください。こんなコンポストをやってるという例がありましたら、ぜひ書き込みを。

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