無縁坂
作詞・作曲:さだまさし 唄:グレープ
-1- |
母がまだ若い頃 僕の手をひいて この坂を登るたび いつもため息をついた ため息つけば それで済む 後ろだけは見ちゃだめと 笑ってた白い手は とてもやわらかだった 運がいいとか 悪いとか 人はときどき 口にするけど そういうことって たしかにあると あなたを見てて そう思う 忍ぶ 不忍(しのばず) 無縁坂 かみしめるような ささやかな 僕の母の人生 | ||
-2- |
いつかしら僕よりも 母は小さくなった 知らぬまに白い手は とても小さくなった 母はすべてを 暦にきざんで 流して来たんだろう 悲しさや苦しさは きっとあったはずなのに 運がいいとか 悪いとか 人はときどき 口にするけど めぐる暦は 季節の中で ただよいながら 過ぎてゆく 忍ぶ 不忍(しのばず) 無縁坂 かみしめるような ささやかな 僕の母の人生 |
| |
Return |