平成27年度 第20回 札幌市公共事業評価検討委員会の結果 平成27/2015年9月08日 開会・・ 6 議事録

   コメント附記 by 市民グループ


1.開 会
●建設局土木部業務課長 高田耕   当委員会の事務局 
●建設局土木部長 小林安樹
●建設局土木部道路課計画担当課長 高桑英司

2.出席者紹介
●本年H27/2015年4月1日付の改選で選任
町野委員・・新任:北海道大学大学院経済学研究科教授で、経済学をご専門。
岸委員 ・・再任:北海道大学大学院工学研究院准教授で、交通計画をご専門
細川委員・・再任:細川美穂事務所で社会保険労務士
赤城委員・・再任:札幌国際大学人文学部心理学科准教授で、消費者心理をご専門
碇山委員・・新任:北海道科学大学未来デザイン学部人間社会学科准教授で、環境社会学をご専門
毛利委員・・新任:毛利節法律事務所の弁護士



4.議 事
●業務課長 初めての委員会となっておりますので、委員長を新たに選任していただく必要がございます。
●細川委員 私は、町野委員を推薦したいと思います。
町野委員は、経済学のご専門でもいらっしゃいますし、幅広い見識をお持ちでいらっしゃいますので、
委員長としてふさわしいのではないかと思い、推薦させていただきます。
●業務課長 ただいま、細川委員から、町野委員に委員長をお願いしてはどうかというご提案がございま
したが、ご異議ございませんでしょうか。
(「異議なし」と発言する者あり)
●業務課長 ご異議なしということでございましたので、町野委員に委員長をお願いしたいと思います。


●町野委員長 それでは、ここからは、札幌市から対象事業の対応方針案について1件ごとにご説明を
いただき、審議を行った後、各事業に関する委員会の意見として、継続、見直し、中止について、委員会
として意見をまとめていきたいと思います。
まず最初に、街路事業の環状通から説明をお願いたします。

●計画担当課長 建設局土木部道路課計画担当課長の高桑でございます。どうぞよろし
くお願いいたします。

それでは、札幌圏都市計画道路事業3・2・10号環状通(中央区側)について、私からご説明をさせて
いただきます。

お手元の資料の4ページから7ページでございます。
そちらの資料、あるいは、こちらのスクリーンをご覧いただきたいと思っておりますので、どうぞよろしく
お願いいたします。

環状通につきましては、札幌市北区の西5丁目・樽川通を起点とし、創成川通を終点とする約22.65
キロメートルの環状道路でございます。このうち、赤い丸で示した南19条の区間が今回の評価対象区間で
ございます。

この図は、札幌市の骨格道路網を示したものです。平成24年に策定しました札幌市総合交通計画では、
2高速3連携2環状13放射を骨格道路網として位置づけております。
このうち、放射道路は拠点と都心のアクセス性の向上、環状道路は都心への通過交通の流入を抑制すると
いう機能を持つ道路でございます。

今回、評価対象の環状通は骨格道路網の1路線に位置づけられており、非常に重要な都市計画道路でござい
ます。また、災害時の輸送の中核を担う第1次緊急輸送道路としても位置づけられており、現時点では
赤色で示した約83%が都市計画で定める6車線で整備済みとなっております。

しかしながら、青色で示した残る17%の未整備区間については、いまだ4車線で、ボトルネックとなって
いる状況ですので、今後、6車線での整備を順次進めていきたいと考えております。

次に、札幌市内の交通混雑の状況でございます。
画面左側の図は市内における混雑の発生状況を示した図でございまして、棒グラフは混雑の発生回数をあら
わしております。

棒が高い箇所ほど混雑していることを示しており、特に都心部の交通混雑が著しい状況がご覧いただけるか
と思います。

画面右側に記しておりますように、都心部を通行する車のうち、約35%が都心部を目的地としない通過交通
でありまして、交通混雑の大きな一因となってございます。

一つ前のスライドで申しましたとおり、環状道路は都心への通過交通の流入を抑制する機能を持つものですから、
環状通を整備することで、これら都心部の交通混雑緩和が期待されるところでございます。

ここからは、事業概要についてご説明をさせていただきます。
ご覧いただいている画面左が西方向で、藻岩山がある方向でございます。

画面右側が東方向で、豊平川がある方向でございます。黄色で示しました環状通のうち、評価対象区間は、平成
13年度に事業着手した白石・藻岩通から福住・桑園通までの約190メートルと、平成16年度に事業着手した
福住・桑園通から石山通までの約560メートルを合わた約750メートルになります。

なお、評価対象区間の前後は未整備でございますが、石山通から東側につきましては既に平成24年度に事業着手
しているところでございます。

こちらは、整備前の状況を撮影した写真でございます。
上の写真は福住・桑園通との交差点から西方向を撮影したもの、下の写真は石山通との交差点から同じく西方向を
撮影したものでございます。

白石・藻岩通から福住・桑園通までの西側の区間は、上の写真にありますように、整備前が片側1車線ずつしか
ないため、特に渋滞がひどい状況でございました。

また、東側の福住・桑園通から石山通までの区間につきましては、慢性的に渋滞が発生している状況ではござい
ませんが、朝夕あるいは休日などは、下の写真のように、渋滞となる状況も見受けられたところでございます。

次に、事業区間の道路断面をご説明いたします。
こちらは、西側の白石・藻岩通から福住・桑園通までの区間における整備前の断面図です。総幅員が15メートル
であり、歩道は両側に3メートルずつ、車道は9メートルの片側1車線ずつの道路になります。本事業では、両側に
6メートルずつ拡幅いたしまして、総幅員27メートルとして整備するものでございます。

幅員構成といたしましては、両側の歩道を50センチメートルずつ広げて、3.5メートルとし、車道については
9メートルから20メートルに拡幅し、2車線から6車線へと車線数を増やします。

続きまして、東側の福住・桑園通から石山通までの区間でございますが、整備前は総幅員が20メートルであり、
歩道は両側に3.5メートルずつ、車道は13メートルの片側2車線ずつの計4車線の道路になっております。

本事業では、両側を3.5メートルずつ拡幅いたしまして、先ほどの白石・藻岩通から福住・桑園通までの区間と
同様に、総幅員27メートルの6車線道路として整備いたします。また、この区間につきましては、道路拡幅に
合わせ、電線共同溝整備を実施し、無電柱化を図る予定でございます。

続きまして、現在の事業の進捗状況でございます。
評価対象区間のうち、西側の白石・藻岩通から福住・桑園通までの区間は、平成20年度までに拡幅工事を全て
完了しております。

東側の福住・桑園通から石山通までの区間につきましては、平成16年度より用地買収交渉を進めておりますが、
マンション等の区分所有物件が多く、用地買収交渉に時間を要し、工事着手ができない状況が続いておりました。

しかしながら、昨年度末で用地買収が約9割完了し、工事を進める目処がたったことから、今年度より電線共同溝
整備工事に着手し、平成31年度までには拡幅工事を完了する見込みとなってございます。

両区間を合わせました事業全体の進捗率といたしましては、平成27年度までの事業費ベースではございますが、
77%となっており、残事業費につきましては約8.7億円となってございます。

なお、こちらの写真は、平成20年度に整備を完了した西側の白石・藻岩通から福住・桑園通間の整備前後を比較
した写真でございます。上の写真が整備前、下の写真が整備後となっております。ご覧のとおり、拡幅整備により
混雑が緩和された様子がわかるかと思います。

続きまして、本事業の事業効果についてご説明をいたします。
こちらは、本事業の事業効果として、道路整備による自動車交通の混雑緩和等の効果を金銭に換算し、便益として
算出することで、その効果の大きさを示すものでございます。
国土交通省が策定いたしました費用便益分析マニュアルに基づき、整備完了後50年間の便益(ベネフィット)と
事業費(コスト)を分析し、評価しております。

分析の条件としましては、まず、どのような規模で評価を行っているかですが、評価対象区間周辺だけの交通ネット
ワークではなく、図に示しております道央都市圏の交通ネットワーク上の全路線を対象にしております。
そして、本事業の整備を実施した場合と実施しなかった場合のネットワーク上の各路線の便益をそれぞれ計算し、
それらを差し引き集計することにより、本事業の整備効果として便益を算出しております。

便益の計算には平成42年の推計交通量を使用しており、環状通を整備しない場合には ==>> コメント01: by 市民グループ
1日当たり約2万2,000台、整備をする場合には1日当たり約3万4,000台と     ・ 左記の交通量の根拠は不在である。
約1万2,000台の交通転換が発生すると推計されております。                   追記:市より整備無しの場合のデータ入手 H29/2017/6/23
この環状通への交通転換により、ネットワーク上のその他の路線では交通混雑が緩和さ     ・ 都心部交通緩和策として東西南北方位「転換交通量」推定評価が 為されていない。
れ、それにより便益が発生いたしますので、これらを差し引き集計しているものでござい           by 札幌市まちづくり政策局総合交通計画部
ます。                                         ・ 第4回PT調査結果から 西部&南部との交通量減少率が大きく 環状道南・西区間の
                                            ・ 交通需要は北部&東部に比して極めて少ない。   参考
 
なお、便益を計算するに当たりましては、整備完了後の各年度の便益を計算し ==>> コメント02: by 市民グループ
50年分を積み上げるという方法をとっております。                    ・「整備なし」維持の場合の「50年後」の自然交通量減少による Δ移動速度改善度は?
この計算では、基準となるのは平成42年の推計交通量であるため、平成42年以外の計算に   ・当該区間の6車線化が 合計1〜5.5万路線区間に与える Δ移動速度改善度は?
おきましては、国土交通省が作成している今後の交通需要の変動率を乗じることで、人口の推移      Δ速度改善の便益価値換算(人件費:¥/時間)は?      参考
などを考慮した評価としているところでございます。
ございます。
この環状通の整備による交通混雑緩和等の便益と整備にかかわる費用から本事業のB/Cを算出した結果、1.9
いう値になりまして、1.0以上となっていることから、本事業による事業効果が確認できるところでございます。

次に、本事業の定性的な事業効果でございます。
まず、一つ目といたしまして、本事業では電線類の地中化工事、無電柱化を行いますので、それにより都市防災力の
強化や美しい街並み形成が期待されます。阪神・淡路大震災に伴う神戸地区のケーブルの被災状況におきましては、
電柱がある箇所に比べ、地中化している地域の被災率が80分の1と、非常に大きな効果があらわれております。

もう一つの効果といたしましては、良好な歩行空間の確保が挙げられます。歩道バリアフリー整備を行うことで
歩行者の環境についても良好なものとなることが期待されます。
こちらは、無電柱化の効果を写真で比較したものです。

今回、評価対象の環状通の写真ではございませんが、上の写真にありますように、無電柱化前は電線類が景観を阻害
しているほか、災害時の電柱等の倒壊等が懸念されます。一
一方、下の写真は、同じ箇所の無電柱化後の写真でございます。無電柱化により美しい街並みが形成されている状況
が確認できます。また、災害時に電柱が倒壊し、緊急車両等の通行の妨げになる心配もありません。

続きまして、こちらは、歩道バリアフリー整備の前後を比較したものでございます。
左側の写真は現在の環状通の写真ですが、歩道の勾配も悪く、歩道路面にでこぼこも発生していることから、歩き
やすい歩道とは言い難い状況となっております。一方、右側の写真は、環状通ではございませんが、バリアフリー
整備後の写真でございまして、適切な縦横断勾配を確保し、点字ブロックを設置するなど、利用者にとって良好かつ
円滑な歩きやすい空間を形成しております。

以上のように、環状通は札幌市の交通体系の背骨となる重要な道路でございます。未整備区間を整備することで高い
事業効果が見込まれますことから、対応方針としては継続で考えております。

それでは、ご審議のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
●野町委員長 ありがとうございました。
それでは、今の説明についてご意見やご質問等を受け付けたいと思います。

まず、今のご説明に関して、自由に質問やご意見等を伺い、最後に継続か見直しか中止かを決定
するというやり方でいきたいと思いますが、それでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と発言する者あり)

●野町委員長 それでは、ご質問やご意見をご自由にお出しいただければと思いますが、いかがでしょうか。
●毛利委員 毛利です。質問をさせてください。
今年から入ったばかりなのでわからないこともいっぱいあろうかと思いますので、教えていただきながらと思って
おります。
ここで、評価基準年度が平成26年度だと記載されているのですけれども、費用便益効果を評価した年度が平成26
年度という理解でよろしいのでしょうか。
●計画担当課長 はい、そのとおりです。
●毛利委員 平成26年度ということは1年前に評価したことになろうかと思うのですけれども、その間に費用対効果
分析の要因にかかわるような事項について、この近辺ないしは札幌市の交通環境等を含め、要因の変化のようなもの
を認識されておられますでしょうか。
●計画担当課長 評価を行ったのが昨年度でございまして、それ以降、この周辺で何かの変化が生じたかについて、
我々として認識しているものはございません。
●毛利委員 費用対効果全体に対して要因となるような事項の変更は特に認識されていないという理解でいいですか。
●計画担当課長 はい。
●毛利委員 わかりました。ありがとうございます。

●町野委員長 他には何かございますか。
●細川委員 環状通が6車線になるということで、交通の便がかなりよくなるかと思うのですが、流れがよくなった分、
白石・藻岩通にぶつかったとき、たくさん車が流れてくるだけに信号の流れによって、かえって渋滞が起こるという
ことについては考えていらっしゃいますでしょうか。
●計画担当課長 信号制御に関しては、基本的には北海道警察所管ということで、我々道路管理者がどういうふうに
するかを決められません。しかし、一般的なことについてお話しいたしますと、優先道路となる6車線道路であれば、
それだけの交通量がある道路となりますので、それに見合った信号制御がなされるだろうと考えております。
したがいまして、今回、6車線道路を整備いたしましても、ご心配されるような渋滞は発生しないのかなと考えて
いるところでございます。
●細川委員 今後、白石・藻岩通では、これに合わせて道路整備されることはあるのでしょうか。それは渋滞が無い
ということで、このままでしょうか。
●計画担当課長 図面でいきますと、白石・藻岩通の環状通より南側については整備済みでございますけれども、それ
から先について、黄色の部分は、今後、整備を順次進めていくことになっており、この点線部分が環状通という位置
づけになってございます。
●細川委員 ありがとうございました。

●野町委員長 他はいかがでしょうか。
最初ですので、すぐに意見を出しにくいかもしれませんが、もし無いようでしたらちょっと早いのですが、意見を
まとめることになりますけれども、何かご意見はございません
か。
●岸委員 今の説明を聞いて思ったのですけれども、白石・藻岩通から先はまだ未整備区間ですが、この先を整備する
予定はあるのですか。
●計画担当課長 はい。
●岸委員 6車線化が検討されているのでしたか。
●計画担当課長 点線部分につきましては、現在は4車線でありますけれども、今後、順次、6車線化の整備を予定
している区間でございます。
●岸委員 そういうことになっているのですね。
そこで、もう一つ質問ですけれども、ここの部分は渋滞ポイントに指定されていますか。
札幌市や警察など、いろいろな事業者が集まり、開発局が仕切っている渋滞協議会がありますが、その中でもそこは
渋滞ポイントになっていたかなと思ったのですけれども、いかがですか。
●計画担当課長 なっておりません。
●岸委員 なっていないですか。現状では、@の区間は6車線化されたけれども、あそこの交差点はまだ渋滞ポイント
になっていないということですね。
●計画担当課長 はい。
●岸委員 わかりました。
もう一つは、確認です。
費用対効果の出し方の交通量推計は、先ほど平成42年のものを基にと言っていましたけれども、人口の増減で補正
をかけているのですか。
●計画担当課長 国土交通省が示しておりますものでは、人口の推移も踏まえた上での変動率を算出しておりまして、
人口の増減についても加味されているものと考えております。
●岸委員 単純に考えれば、将来的には交通量は減っていくということですか。例えば、平成42年よりも今のほうが
高く、開通が31年度として、そのときの交通量に比べたら将来的には減っていくというトレンドは押さえられている
のですか。
●計画担当課長 道央都市圏におきましては、現状とほぼ変わらず、微減となっており、北海道の補正値を使っており
ます。
ですから、直近で言いますと、第4回パーソントリップ調査を踏まえた上での数値です。
●岸委員 微減ですけれども、減っているということですね。それはちゃんと考慮しているのかという確認をしたかった
のです。それはされているということですか。
●計画担当課長 はい。
●岸委員 わかりました。
●町野委員長 素人でわからないところがあったのですが、最初のご質問の渋滞ポイントはどういうことなのですか。
●岸委員 正式名称は忘れたのですけれども、渋滞協議会というものがあります。北海道開発局、そして、道路管理者
として札幌市、また、バス事業者や物流事業者、あるいは、道警が集り、全道中の渋滞ポイントがどこかを分析しながら、
そこにおいて渋滞対策をしっかりやっていきましょうという取り組みをやっているのです。ホームページを見たら出て
いるのですけれども、渋滞ポイントがあって、それは現実の交通量の調査のほか、ヒアリングを行い、ここは渋滞する
という各地域の道路利用者の声を上げてもらって、ここは非常に渋滞をするので、この先は重点的に交差点の整備を
やっていかなければいけないという箇所を定めながらやっている取り組みがあるのです。

ただ、ここについては、先ほど細川委員から6車線化されると逆に渋滞するのではないかという質問がありましたね。
現在、@のところは既に6車線化になっており、多少は交通の流れがよくなっているため、ここは渋滞のポイントには
なっていないということだったので、今のところは問題ないのだなと思いました。ただ、将来的には、先ほど回答があ
りましたけれども、警察と協議しながら交差点対策をやっていくのは当たり前だと私としては思っていたので、その
確認をいたしました。
こうしたことについては、開発局のホームページに出ております。
●町野委員長 わかりました。ありがとうございました。
ということで、渋滞ポイントではないけれども、先ほどのご説明のように、ここは環状通のボトルネックとなっている
ところなので、渋滞を解消していこうという理解でいいですね。

他に何か論点があればお出しいただければと思います。新任の委員の教育も含めて、再任の委員の方から何かあれば、
お願いします。
●碇山委員 新任の碇山です。
わからないことがあるので、教えていただきたいと思います。
B/Cの計算でわからないところがあったのですが、それ以上に疑問に思っていることがあります。2車線から片側
3車線になるということは、雪が降る時期は、道路に雪を積み、それまで1車線になっていたところですが、それを
2車線で走れるようになるため、便益の大きさは夏よりも冬のほうが大きくなってくるのかなと思います。そのあたりの
季節の条件も計算には考慮がされているのでしょうか。
●計画担当課長 委員のご指摘のとおり、北海道ならではですけれども、冬期間の交通容量が低減されるという状態も
確かにあります。そういうことを加味すれば、今、算出した便益が上がってくるということがございます。
ただ、残念ながら、今、委員からご指摘をいただきました冬期交通の今後の将来交通需要予測については、手法がなか
なか確立していません。といいますのも、除雪の状況、あ
るいは、降雪の状況、さらには雪が路肩にたまっている状況によって、将来的に交通量がどう変化していくのかという
将来交通量を知るための手法がありません。そこで、現在のところ、国土交通省が示しております費用便益分析マニュ
アルに沿って算出しております。
●町野委員長 他にはございませんか。
(「なし」と発言する者あり)

●町野委員長 今の流れですと、特にご異論はないような感じを受けますが、今まではどういうふうに進めていらっしゃ
いましたか。ここでお一人お一人に継続かどうかを聞いていっていたのですか。
●岸委員 委員長が継続でよろしいですかと聞いて、異議なし、もしくは、異議ありかを諮っておりました。
●町野委員長 わかりました。そうすると、今のご意見を伺った範囲では特にご異論がないようですので、委員会としては
継続という結論を出したいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」と発言する者あり)
●町野委員長 ありがとうございました。